嵐酔水墨画書道教室 東京・渋谷表参道/恵比寿、銀座で学ぶ水墨画と書の世界 ~Ransui's Sumi Art class
渋谷恵比寿と表参道で学ぶ本格的な水墨画と書の世界 心の模様を素直に墨と筆に託して思いを伝える そんな教室の様子 水墨画と書の文化を活動を通して発信中
書美について

「あまつかぜ 雲のかよい路吹きとじよ おとめのすがたしばしとどめん」
空を吹く風よ、天女の通るという、雲の通い路を閉ざしておくれ。
舞の終わった天女の姿をしばらくこの地上にとどめておこう
かなの心にはやはり墨を軽く摺り卸しこのように料紙にしたためる作者の心意気ではないか。。。
私は静かにこうして筆を運ばせては古の心に身を置く事でほっと気がまぎれるようなそんな思いをいただいております。
書の美は単なる線ではない。書の美は、線に託されたその時の気持ちであり、そのしたためる内容にどれだけ心を入れる事ができるかそこにあるような気がする。

「思無邪」心に邪念がない。純粋な心がそのまま表れていて、いつわりがない。
この言葉の通りに純粋な心を持ちたいものである。純粋な気持ちがあればものは見えてくる。
書の美を追求するうえでは、純粋であり、邪念をもってはならない。
私はまだまだ人生の半ばもいってはいないが、もっと人生の深みを見つめていかないとまだ先にある深い味わいを書の美として表現できないような気持ちである。
そして、最後に書の美に加味したいものは「麗」であるかな。

美しい書に成る為には最後に邪念のない美である。麗しい心の模様。
筆を握り書くというのはそういう精神性の深さがないと表現も出来ない。
私は書の勉強を28年やってはきたがやはり味わいを出すにまだまだいたってない。
これからが勝負な気がします。それはいろいろな人生の経験をしながら悲しみも喜びもそして苦しみもを味わいながら書の心に託したいと願っている。
書の美はその人そのものであろう。
その人がどれだけどういう人生を謳歌したか そこににじみ出る線の美なのであろう。
みなさん 書はそういう意味でとても面白い。 だからやめられぬ。そういう筆の道をみなさんにも味わってほしい気がします。

黄鶴楼にて孟浩然の
広陵に之くを送る 李白
故人 西のかた黄鶴楼を辞し
煙花三月 揚州に下る
孤帆の遠影 碧空に尽き
惟見る 長江の天際に流るるを
敬愛する先輩孟浩然が武昌から広陵(揚州)へ旅立つのを送る詩。李白37歳のころの作と推定されている。
黄鶴楼は、湖北省武昌の西南隅、長江を見下ろす高台ににある楼閣。むかし江夏郡の辛氏という人の酒屋に、ある日ひとりの仙人が現れた。酒を乞われるままに主人は大杯で飲ませた。爾後半年ほどの間主人は嫌がらず只で酒を飲ませ続けた。ある日、仙人は主人に向かい、酒代がたまったが金がないと言い、お礼に店の壁に黄色い鶴を描いて立ち去った。ところが不思議なことに、酒を飲みに来た客が手拍子を打って歌うと壁の鶴が踊り出す、忽ち評判となって店は大繁盛、十年ほどの間に辛氏は百万長者になった。ある日ひょっこり例の仙人が現われ、笛を取り出して吹くと、空から白雲が舞い降り、黄鶴が壁から抜け出して来た。仙人は鶴の背に跨って白雲とともに飛び去った。辛氏は楼閣を建て黄鶴楼と名づけて祈念とした。という言い伝えがある。崔顥の「黄鶴楼」の詩が有名。
友人は黄鶴楼に別れを告げ
これを西にして、かすみ立つ三月、華やかな揚州に向かって長江を下る
たった一つの舟の帆がだんだん遠ざかり、
ついにその影がふかい碧の空の中に吸いこまれるように消え失せてしまう
あとにはただ、長江がはるかな空のはてに流れてゆくのだ
(武部利男「中国詩人選集・李白」)より

日々そういう思いで教室でみなさんに心を伝えております。






書の美は永遠の答えのでない美であるような気がします。





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コメント
筆をもつことと愛する事
先生こんにちは。
一番目のかな、とっても魅力的です。
この前実家に帰った時に、高校時代に書いたかなを色々と眺めていたら、なんだか気持ちが高ぶって泣いてしまいました。
やっぱり書道も水墨画も私にとって切り離せない大切なものなんだと思います…。
筆をゆったりと持てる生活に戻りたいです。
一番目のかな、とっても魅力的です。
この前実家に帰った時に、高校時代に書いたかなを色々と眺めていたら、なんだか気持ちが高ぶって泣いてしまいました。
やっぱり書道も水墨画も私にとって切り離せない大切なものなんだと思います…。
筆をゆったりと持てる生活に戻りたいです。
- 2013/06/03(月) 18:25:16 |
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- 菊池 #-
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プロフィール
Author:嵐酔
Ransui's Sumi Art class
●矢形 嵐酔(諭)【渋谷・表参道・恵比寿で学ぶ本格的な水墨画(中国水墨及び日本水墨画)と書道/かな書道/篆刻/アート書道の世界を】
渋谷・六本木、表参道・恵比寿、銀座にて本場中国画流の中国水墨画/日本水墨画・工筆画、一般書道/篆刻教室開校中。お気軽にいらしてくださいね。陽気で話し好き気さくな書道水墨画家です。
伝統を大切にし生徒さんと対話形式で生徒目線に立った徹底した創作活動及び指導に情熱を燃やす。
【主な役職】国際中国書法国画家協会日本本部代表会長
国際書画連盟理事審査員・公益社団法人大日本書芸院審査会員・一般社団法人全国水墨画美術協会評議員・中国遼寧省鞍山市美術家協会理事・国際水墨芸術大展評議員会員
・英国ロンドン中国画家協会特別招待作家・一般社団法人墨神会外部審査員 (元)新宿朝日カルチャーセンター水墨画講師歴任
【主な受賞歴】国内外の水墨画公募展や書道展にて国務大臣賞の内閣総理大臣賞・総務・外務・文部科学大臣賞 参議院議長賞など受賞歴多数
各局メディア出演多数 日貿出版より執筆多数。
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あるのですね。それがきっと書や墨の美なのでしょうね。菊池さんが筆をもっていたころ本当に楽しくそして素直に書いていたころを思い出します。お仕事で時間をとられ疲れきってしまう毎日でしょうがそんななかでも少しだけ筆を持つ時間をもってやって下さい。自分との対話です。ぜひまた展覧会始まりました。純粋に書きたいというそのすばらしい思いを永遠に。菊池さんとのまた再会を心から楽しみにいたしております!!! うれしいコメントでした。
ありがとう 嵐酔